つま掛けの実用試験結果

先日の手づくり市は昼から雨という予報だったので、試作のつま掛けを持参し実用試験を試みました。

 

 

その結果が・・・、

 

 

 

ご覧の通りです(T_T)

つま先から雨が浸み込んでます。

 

雨自体雷を伴ういわゆる「ゲリラ豪雨」だったので限度があるかと思いますし、指先への浸水は感じられなかったのですが・・・。

でも見た目がこれでは話にならないですね。

 

 

いろいろ検証した結果、原因は以下の3点かと。

 

 

 ①ラミネート加工が薄い。

 ②元の布地が「綿麻」素材のため、水を吸収しやすい。

 ③取り付け方の問題。

 

 

 

①について

ラミネート加工にはビニールコーティングの厚みに種類があるようで、今回のは薄めの加工だったようです。また、ツヤ消しとツヤありでも防水性能に差が出るそう。ラミネート自体は完全防水ではないと考えた方がよさそうです。

 

②について

綿麻素材のナチュラルな素材感が気に入ってつま掛けを作りましたが、そもそも「雨避け」の素材としては適してないということでしょう。

つま掛けは日本履物史的に「防水」・「防寒」の用途として考案されましたが、あえてこの2つをはっきり区別してみるのもおもしろいかも?

Pokuri的には「つま掛け=雨用」の固定概念を破壊できればと思っています。

 

③について

既存のつま掛けはいわゆる「2本歯の下駄」にしか装着できないという縛りがあります。(無理やりできないことはないですが)

Pokuriでは「すべての形状の下駄に装着可能なつま掛け」を目指して開発してきましたが、なかなか難しいのが現状です。「完全防水」か、あくまでも「雨避け」にとどまるかでも取り付けが変わってきますから。

 

 

 

「机上の空論」とはよく言ったもので、想定外の結果でした。

もう少しアイディアを煮詰めないとダメですね。